花見に行くか行かないか、それが問題だ

 小学校の時の友人から、4月8日に花見に行こうと誘われているのだけど、来週末ってもう散っているのじゃないかな・・・。その次の週は試験もあるし微妙だな・・・。まあ来週末考えよう。


 「桜の木の下には死体が埋まっている」っていうせりふをここ数日で何回か聞いたのだけど、僕が知っている中で一番最初にそのせりふを言ったのが梶井基次郎で、「桜の樹の下には」という短編の冒頭に出てくる。あんなにきれいに咲く桜の花が信じられず不安になるが、その木の下にウジがわき、腐ったしたいが埋まっていてそこから養分をすっているとしたら、その美しさが信じられるのだとかそんな話。まあ確かにそう言うのもわかる気がする。


 あと桜といえば、坂口安吾の「桜の森の満開の下」という短編で桜がすごくきれいに書かれている。といってもちょっと怖い話なのだけど・・・。桜がきれいだという発想は最近(江戸時代だっけ?)のことで、それ以前はむしろ満開の桜は恐れられていたらしく、そんな昔の時代の話。とある強い山賊がものすごい美人の女性をさらってきて妻にするのだけど、その美人の妻がこれまた残酷でいろいろな人をこの山賊に殺させたりする。そんな妻の願いで山賊と妻は山を出て都に住むと、ますます妻わがままになり、山賊に貴族の首を持ってこさせ首で人形ごっこをしたりする。山賊はそんな都での生活が耐えられないと思っていたときに満開の桜の木をみて、故郷の山の桜の森を思い出し山に帰る決心をする。そのことを妻に告げると、妻の態度は一変して、「お前なしでは生きていけない」と山賊と一緒に山に帰ることになる。故郷に帰れるうれしさからか、普段なら避けて通る満開の桜の森を妻を背負ったまま足を踏み入れると、妻の手は急に冷たくなり・・・。このあとに続くこの桜の森の満開の下でのシーンがすごくきれいです。もちろん花見なんかする雰囲気ではないけど・・・。


檸檬 (集英社文庫)

檸檬 (集英社文庫)


桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫)


 どちらの作品も著作権切れで青空文庫にあるから買う必要なんかないけど・・・。なんかまじめに書いてしまったので、次回は初心に帰ってもっと適当に書きます。。。