二十X歳、会社へ

休日出勤帰りです。今日は本の紹介。ていうか、自分で言うのも何だけど、このブログはどこを目指しているんでしょか・・・?

 タイトルに惹かれて買った作品です。ジャンルはSFに分類されるようで、実際タイムマシンとか出てくるので間違いはないけど、SF+ミステリー+コメディーって感じかな。あらすじは、『主教の鳥株』という花瓶を見つけるために何度も第二次大戦中のイギリスにタイムスリップさせられて、疲れたんでビクトリア朝時代のイギリスに休暇に行くって話です、ついでに花瓶も見つけちゃいます。たぶん肝心なところを説明していない気がするけど、僕が説明するまでもなく表紙の裏にあらすじが簡潔に書いてあるから、そっち見た方が早いです。つけくわえると、500ページにもわたる長編小説なのだけど、誰も死なないし、誰も不幸にならないし、ほのぼのとした作品です。普通500ページも小説を書いたら、何人か殺したくなるでしょ?
 ダークサイドの誘惑に打ち勝った作者のコニー・ウィリスって人はこの本で初めて知ったのだけど、アメリカの人で、ヒューゴー賞とか、ネビュラ賞とかいろいろもらっているらしくこの世界では結構有名な人なのかな。ていうか裏表紙の折り返しに書いてあるから自分で調べて。僕もそこを読んで書いているだけだし。まあそれはそれとして、『犬は勘定に入れません』なんてすごく変わったタイトルなんで、原題は何だろうと気になって見てみました。『To Say Nothing Of The Dog』らしいです。うん、納得。ちょっとふざけた感じに邦訳できてるのがいいです。他に今まで読んだ本のタイトルの和訳の中でうまいなって思ったのが、サリンジャーの短編で原題は『A Perfect Day for Bananafish』って作品。なんて訳します? 僕が読んだ文庫本では『バナナフィッシュにうってつけの日』って訳してありました。「うってつけ」なんて言葉は簡単には出てこないと僕は思うけど、どうでしょうか。まあブログのタイトルすら付けていない僕があれこれ言う資格もないと思うけどね。